永く使うという事:その2、スペック編

Pep cyclesのコンセプトは”永く乗る=永く使う”という事、永く使い続ける為に何が必要なのか?素材、スペック、設計というポイントでご紹介したいと思います。その2はスペックについて!

■スペック

“永く乗る=永く使う”というコンセプトのPep cycles、NS-D1にはライバルやレースで勝つ事を目的としたような軽量で高級なパーツは使用していません。毎日使う道具として、快適に安全で長く使っていただく為に耐久性がありながら比較的安価なパーツを約40項目の部品ごとに一点一点厳選して採用しています。詳細は省きますが、なぜそんなスペックになっているか考え方をご紹介します。

ヘッドパーツやBBなどは自転車のフレームに直接取り付けられあまりメンテナンスされないパーツですそういった場所には異物の進入やグリス漏れの少ないシールベアリングを使ったパーツを、常に回転しているホイールのハブはカップ&コーンという方式で比較的簡単に分解できてオーバーホールや細かい調整が可能なものを採用しています。

ディスクブレーキは悪路、悪天候でも十分な制動力が得られるのでどんな状況でも安心して使用する事が出来ます。また、27.5(650b)と700cというサイズの違うホイールに対応させる為に必須です。シマノ製を採用しているのはブレーキという重要なパーツには信頼製が高く補修部品が容易に手に入る物を使いたかったからです。

タイヤは27.5 x 1.5で少し太めです。街中での走行は歩道と車道の段差など乗り越えなければいけない障害が多くあります。少し太めのタイヤはショック吸収性も良く少々の段差なら難なく乗り越える事ができ27.5(650b)は700cに比べ取り回しが良くキビキビと走ってくれます。

そして、よく聞かれる事でもあるのですが、なぜシングルスピードなのか?変速は速く走る為に必要な要素ではありますが必須とは考えていません。街中を走るときは信号や交通状況などであまりアベレージスピードを上げる事はできません、であるならばのんびりな走りのシングルスピードでも十分なのではと考えています。毎日同じギアで乗る事で自分や自転車の調子を感じ取ることもできます。もちろん変速が必要であれば簡単に追加する事ができますしその場合にはどんなギアが必要なのか?お店の方と相談しながらベストな選択をする事が出来るでしょう。変速付きの自転車を買ってみたけれど結局あまり使わないとうのが一番もったいないのでは?僕自身変速付きにも乗りますがシングルスピード乗った時に感じるダイレクトなペダリング、余分なことを考えずにただ前に進む一体感はならではの楽しみ方です。

Pep cycles、NS-D1は自転車として最低限の機能しか備わっていません。乗り手次第で街乗りにも本格的なスポーツ用にも変化させる事が出来ますが、はじめは街中を乗る事からスタートします。使いながら、乗りながら感じた不満をカスタマイズで解消していく、新しい遊びに挑戦してみたいからパーツを変えてみる、メンテナンスで消耗パーツの交換の際にアップグレード、お店の方と相談しながら使う人の理想の自転車に近づいていく、それらも含め自転車の楽しみ方であると思います。そして楽しいからこそ永く使っていただけるのではと考えています。

  • フレーム:クロモリ製、熱処理、防錆塗装済み
  • フォーク:クロモリ製、テーパード(OS-1.5)
  • ヘッドセット:アヘッド、上:EC34、下:EC44、シールベアリング
  • ドライブトレイン:シングルスピード, 42 x 18T
  • タイヤ:ケンダ、 27.5 x 1.50、 米式バルブ
  • フロントホイール:27.5、32H、エンド幅 100mm、ヘックススキュワー
  • リアホイール:27.5、32H、エンド幅135mm、ロード11s対応フリーボディ、ヘックススキュワー
  • ブレーキ:シマノM375、ディスクブレーキ
  • ハンドル:ドロップハンドル
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