【Ride / Pep】紅葉ライド(1/2)

 Pep cyclesの自転車があると、どのようなサイクリングやライフスタイルを送れるかということを、開発スタッフや、その周りの人たちとの、いろんなサイクリングを通してお伝えする『Ride / Pep(ライド ペップ)』。

 今回はマウンテンバイクやシクロクロス好きにはたまらない、紅葉シーズンの楽しみのひとつ、落ち葉の上を走るダート(オフロード)ライドを、Pep cyclesの自転車に太めのタイヤを装着して楽しんできました。上の写真のようにシングルトラックの中を、さくさくと音を立てて走るライドは爽快なんです!

 

近場で紅葉している場所があれば自走で向かうのですが、紅葉ライドを先取りして楽しみたいため、サーファーが波を探すように、スキーヤーやスノーボーダーが積雪情報をチェックしてスキー場に向かうように、WEBで紅葉情報をチェックして場所を決めて、クルマに自転車を積んで向かいました。自転車をおろしてセッティングする時間は、どこかワクワクします!

 

まずはオンロードのアプローチ道を走って、落ち葉のあるダートを目指しました。やっぱり上り坂は、シングルスピードの自転車では大変……。今回の楽しみはオフロードでの紅葉ライドなので、ここはひたすら我慢の時間。

 

いよいよダートに突入しました! ここからが本番です。落ち葉が少ないですが、それでもサクサクと音を立てて走るライドは爽快そのもの! この楽しみを知ってしまうと、オンロードは単なる移動の道としか感じなくなってしまう人も少なくないとか……。

 

しばらくダートを走った後に、街が眼下に広がる高台に到達しました。きっと夜景が美しい場所なんだろうなと想像しながら、しばし休憩を。日本のダート道では森や林の中の暗めの道を走ることが多いため、途中、開けた景色に到達できると満足度がアップします!

 

今回用意したPep cyclesのNS-D1には、ダートを快適に走れる(攻める)ように、マウンテンバイクのようなブロックパターンのタイヤ「WTB・RESOLUTE(650×42b)」を装着しました。その他は完成車のままのパーツ構成ですが、走る場所(坂道の具合など)に合わせて、ギア比をチェンジするのも楽しみの一つ、完成車の標準ギア比は2.33(42×18T)ですが、シングルスピードでダートを走る際にはギア比は2.0(42×21)を基準にいろいろ試すと良いでしょう。

 

もう一台のPep cyclesの自転車もダートを快適に走れるよう、こちらは太めのスリックタイヤ「WTB・ThickSlick(フロント27.5×1.95インチ、リア700x28c)」を装着し、スワローバーをセミドロップ風の向きでセッティングしました。ラフに乗りたいため、ペダルはフラットペダルのままで。今回のライドにはあまり関係はないのですが、フロントフォークと同色にペイントしたフロントキャリアも装着したりと、スタイルも重視してカスタマイズした一台です。

 

毎回、ネコに出会っているRide / Pepですが、今回も無事(?)に遭遇しました! しばし癒やしの時間を過ごすことに……。

 

岩や木の枝が隠れていたりするので注意して走る必要があるけれど、どこを走ってもフワフワの走り心地に、サクサクと音が鳴る、落ち葉が一面を覆っている道に遭遇しました。これこそ紅葉・落ち葉ライドの醍醐味が味わえる場所!

 

スピードをつければ上まで登れそうなバンク(斜面)を見つけました! 本格的なマウンテンバイクとまではいかないけれど、そこそこダートも得意なPep cyclesならばこのくらいは楽勝ということで、助走をつけてチャレンジしました! 体感的にはかなり上まで登っていた気分ですが、写真を見ると、やや物足りなかったかも……。

 

ダートを離れてからも、落ち葉の上を走った気分がまだ止まりません。道路脇に溜まっている落ち葉を見つけては、後輪をスライドさせて楽しんでしまいます。ですが、オンロード上の落ち葉は、いきなり滑ったり滑りすぎたりするので、慎重に!

 

駐車場に戻ってきて、木の下に自転車を置いて紅葉と一緒に眺めてみました。ダートを走れる自転車にとって、秋は最高のシーズンであるのは間違いないと、しみじみと実感……。Pep cyclesのユーザーさんはぜひ、この季節の落ち葉ライドを楽しんみてはいかがでしょうか? さて、ここで一旦クルマに自転車を積んで、紅葉していそうな広い公園に移動して、もっと、のんびりと紅葉を楽しみながらサイクリングしてきました。後半に続きます!

 

photo and text

石川 望 Nozomu Ishikawa

Instagram@nozomui

自転車雑誌「Bicycle Magazine」や「Bicycle Navi」、その他、自転車と写真をテーマとした「Bicycle Photo Magazine」の編集制作を担当した編集者兼フォトグラファー。その他、自転車やアウトドア、アパレルブランドの撮影やディレクション、自転車での旅と写真をテーマとしたワークショップや、旅のツアーなどに関わる。

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