Pep cyclesってどんな自転車?

「Pep cyclesってどんな自転車ですか?」と聞かれる事があります。
 
そんな時に言うのは…
「Pep  cyclesは永く乗る=永く使うがコンセプトです。フレームに丈夫なクロモリを採用して、色々な用途に対応できるように設計しました。一言で言うなら使いながら育てる自転車って感じです。」とそんな具合に説明しています。
 

完成車で販売しているNS-S1の標準仕様です。変速の無いシングルスピードですが、急な坂が長く続かなければ十分そのまま使っていただけます

 
「どんな自転車ですか?」という質問の答えとして望ましいのは明確なジャンルなのでしょうが…Pep cyclesはそれを定義していません。おかげでなんだか曖昧な言い方になってしまうのですが、そんなグレーゾーンが特長でもあるので、今回はジャンルという観点からどんな自転車か説明してみたいと思います。
 
スポーツ用の自転車は競技、遊び方が専門化、細分化するのに合わせて進化しジャンル、タイプが細分化してきました。競技、楽しみ方が多様化しているという事はとても良い事だと思うのですが、種類が多く、自分がどのジャンルにフィットするのか判りにくくなっているのではと感じています。
 
具体的にはマウンテンバイク、ロードバイク、クロスバイクという3種類が一般的なのではと思いますが、最近ではオフロードの走行を前提としたロードバイクとしてグラベルロードなんてジャンルもあります。そしてスポーツの対局に一般車(ママチャリ)があります。
 
Pep cyclesには完成車のNS-S1、フレームとカーボンフォークのセットNS-FSの2種類の商品しかありません。フレームはNS-S1とNS-FSで同じ物なので1種類の商品しかないと言うこともできると思います。
車種を増やさない理由は、使うパーツ次第でマウンテンバイク風にもロードバイク風にもなれてしまうからです。勝利することを目的としていないので車体重量など競技で使うにはマイナスの要素もあるのであくまでも”風”です。でもそういった用途に使用する事はできますし実際に競技で上位入賞した事もあります。
 
一方で一般車(ママチャリ)の様な、泥よけ、カゴ、キャリア、スタンドなどの実用的なパーツの装備も可能です。
 
結果として、”ロードバイクのパーツを使い、マウンテンバイクのタイヤを装備した、荷台とスタンドのついたママチャリ的な自転車”というジャンルを飛び越えたハイブリットな自転車を作る事が可能なのです。そしてもし、生活環境やトレンド、気分が変化した際にはそれに合わせてさらに変化させる事ができます。
 

ロードバイク風カスタム。シマノアルテグラグレードのコンポーネントを装備しタイヤは700x28cを装備しました

 

チャイルドシート、ママチャリのスタンドを装備しています。コンポーネントはスラムのMTB用、タイヤも27.5×2.0のMTB用

 

バイクパッキング用にカスタムした車体、シマノGRXを使った1×11のコンポーネント、タイヤは700x40cこの装備で一泊キャンプに行ってきました

 

ショートストロークのサスペンションを付けたMTB風カスタムです。タイヤは27.5x2.2

 
乗る方の理想の自転車はジャンル、タイプとして細分化されたメーカーの提案する自転車なのか?使いながら試行錯誤して出来上がった唯一無二の自転車なのか?
どちらが良いかは人それぞれですが、Pep cyclesは後者が魅力的だと感じています。
Pep cyclesのジャンルは乗る方次第で変化します。それが明確にジャンルを定義しない、出来ない理由です。
 
ずっと乗れて、何にでもなれる。乗り手の思い描く理想の自転車にカスタマイズができる。そんな自転車がPep cyclesなのです。
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